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 フランダースのMAISON FOLIE

パリ北駅は今回の旅の拠点です。
市内の綺麗さとはちがう雑然とした街で飲食店や土産物店が軒を並べています。
(言ってみれば東京の上野駅周辺の雰囲気のパリ版です)
TGVはフランス新幹線でパリ〜ロンドンはユーロスターと呼ばれ2時間でパリ北駅とロンドンのウォータールー駅を直通で結んでいます。
今回はそのTGVで1時間のリールフランダースと呼ばれる交通の要衝の町に曲面を張るネットの建築を見学しました。

実は昨年、仕事の隙間を利用して移動しましたが時間制限と事前調査の不備で残念なことに見れなかったリータンマッチが今回です。

素材は弊社にても3年くらい前から販売している平エコーとほぼ同一のらせんで織るスパイラル金網でした。基礎柱からビームで曲面板を支えその断面上に網を張っており、張りながら施工した苦労が伺える意欲的かつ試作的な建築でした。


建築のディテールは日本レベルからみて問題の多い状態であったのと風圧の影響か留め金のフックは強度不足によりその6割程度が建築1年後に破損している状況であり非常に参考になりました。

昨年はこの場所の歩いて5分の地点までたどり着きながら時間切れのため無念の涙を飲み記念写真を撮りましたので同じ場所でもう一度記念写真を撮り記録に残しました。

右も左もわからないばかりか言葉さえ通じない地での冒険旅行記はまさに現実の会社経営と重なる想いでこの地をあとにしました。


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